今月1回目の満月。正確には望の6時間前=10月2日、出(いず)雲(も)市西新町で撮影(さつえい)
今月1回目の満月。正確には望の6時間前=10月2日、出(いず)雲(も)市西新町で撮影(さつえい)

月2回、次は3年後

 満月(げつ)はたいてい、ひと月に1度ですが、10月は満月が2回あります。次にひと月に2度満月が見られるのは、2023年8月のことですから、珍(めずら)しいといえるでしょう。

 月が満月からだんだんと形を変えていき再(ふたた)び満月になるまでには、だいたい29日と7時間から20時間かかります。ひと月は2月を別にすると、30日か31日ですね。ですから、月の初めに満月になると、その月の終わりにも満月になることがあるのです。

 では、そもそも満月とは何でしょうか。もちろん円(まる)い形の月が出ていたら、それを満月と呼(よ)んで構(かま)いません。しかし、もっと厳密(げんみつ)な考え方もあります。月は地球の周りを回っています。地球から見て月が太陽の反対側に回ってくると、月全体が太陽の光に照らされ円く見えるわけです。そこで、月が太陽のちょうど正反対の位置に来た瞬(しゅん)間(かん)を満月とし、これを望(ぼう)ともいいます。

 今月1回目の望は10月2日の午前6時5分でした。1日が中(ちゅう)秋(しゅう)の名月で、その夜が終わって月が沈(しず)むころ、正確(せいかく)には満月になっていたのです。そして、2回目の望は31日の午後11時49分、今月も残り10分ほどのところで満月を迎(むか)えます。

 今月2度目の満月だといっても、何か特別な見え方をするわけではありません。肉眼(にくがん)なら次の晩(ばん)に見たとしても、ほぼ円い月が楽しめることでしょう。でも、望がいつかを知っていれば、その前後数時間には、双眼(そうがん)鏡(きょう)などを使って欠けるところのない月を見ることができます。

 インターネットでは、国立天文台歴(れき)計算室のホームページから、「こよみア・ラ・カルト・今月のこよみ」を見ると、毎月の望の日時が分かります。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)