候補者の第一声を聞く聴衆
候補者の第一声を聞く聴衆

 第26回参院選が22日、公示された。鳥取・島根合区選挙区(改選数1)には現職と新人4人の計5人が立候補し、7月10日の投開票に向け、選挙戦に入った。各候補が行った第一声の演説内容を分析し、どんな言葉が使われたかを調べてみた。

 分析は、データ分析のユーザーローカル(東京都)のテキスト分析ツール「ユーザーローカル AIテキストマイニングツール( https://textmining.userlocal.jp/ )」を利用した。使用頻度や重要度をAIが判断し、大きさなどで可視化する仕組みで、昨年の衆院選でも、通信社や地方紙が候補者の演説の分析に使った。候補者の演説をテキスト化し、分析ツールにかけてみた。

候補者に拍手を送る聴衆



立候補者は以下の通り(届け出順)

黒瀬 信明37 党職員      N新
福住 英行46 党鳥取県委常任委 共新
村上泰二朗34 元鳥取県職員   立新
前田 敬孝60 元琴浦町議    諸新
青木 一彦61 元国土交通副大臣 自現(2)

 表の見方 名前(敬称略)に続き、年齢、肩書、所属政党、現職、新人の別。政党の自は自民党、立は立憲民主党、共は共産党、NはNHK党、諸は諸派。()囲み数字は当選回数。


 届け出順に第一声で使われた言葉を紹介する。


NHK党新人の黒瀬信明候補(37)
 
第一声要旨

 

 「NHK」が25回、「受信料」が21回、「公共放送」が4回で、NHKや受信料に関する話が大半を占め、党の公約の年金受給者の受信料免除などを訴えた。また「知る権利」も3回にわたり登場し、NHKの公共放送としての在り方を問う場面などで使った。受信料を払った人だけが視聴できる「スクランブル放送」の言及も2回あった。


共産党新人の福住英行候補(46)
 
第一声要旨

 

 「原発」が11回登場し、原発ゼロの主張をはじめ、島根原発2号機の再稼働問題に触れた際などに使われた。「平和」も9回あり、ロシアのウクライナ侵攻に触れた際などの「戦争」や、堅持を訴える「憲法9条」の言葉とともに叫ばれた。また比例代表でも議席獲得を狙う党の施策PRに力を入れて「日本共産党」も9回出てきた。


立憲民主党新人の村上泰二朗候補(34)
 
第一声要旨

 

 与党の政治姿勢を問いただす際を中心に「政治」を18回にわたり多用した。「生活」を7回、「物価高」を5回、「賃金」を4回それぞれ使って、市民生活の厳しさを挙げたうえで「減税」などの言葉で経済対策を訴えた。また、自身が子育て世代であることを絡め「子どもたち」を11回使用し、子育てや教育施策に時間を割いた。


政治団体・参政党新人の前田敬孝候補(60)
 第一声要旨

 

 所属する政治団体の結成の背景や理念などの説明に力を入れ「参政党」が12回登場した。政策の柱と訴えた「食」が10回、「健康」と「教育」がそれぞれ7回あり、自然食の重要性や学校に通えない子どもへの支援策の訴えに使った。また、「日本」という言葉も11回出てきて、経済安全保障を含めた国防などの主張の際に使われた。


自民党現職の青木一彦候補(61)=2期、公明党推薦=
 
第一声要旨

 「友党」「公明党」が各5回登場し、自民党が連立を組む公明党との結束の強さをPRする際などに使われた。「コロナ」も5回、「安全保障」も4回それぞれ出てきて、国を取り巻く課題などを挙げて、与党の政権担当能力をアピールした。地方創生の訴えでは、是正を目指す「一極集中」というワードが3回にわたって出てきた。


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