島根、鳥取両県民が山陰の宿泊・観光施設を利用する際に割引を受けられる「WeLove(ウィーラブ)山陰キャンペーン」について、両県知事が12日、5月末までとする期限を延長する方針を示した。期間と内容は両県で詰める。

 緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域の拡大で、厳しい経営環境となっている地元の観光業を支援する目的。

 同日の定例会見で島根県の丸山達也知事は、比較的感染者が抑えられている両県内の往来はできるとし「消費喚起していくことは可能」と強調した。

 鳥取県の平井伸治知事も会見で同様の意向を示し、期間については「新型コロナウイルスのワクチン接種が落ち着く夏ごろまでが延長幅かと思う」と見解を述べた。

 キャンペーンは3月に始まり、2度の延長を経て、5月末までとしていた。

 両県民が山陰の対象施設(島根269、鳥取217)に泊まる場合、5千円を上限に宿泊代の半額を支援。観光施設や体験型観光メニューの利用料の割引もあり、施設で運転免許証など住所が分かる本人確認書類を示せば適用される。

 (藤井俊行、曽田元気)