2023年度がラストランとなる、JR木次線のトロッコ列車・奥出雲おろち号(定員64人)の運行が1日、始まった。初日は島根県内外の鉄道ファンや親子連れなどで満席となり、関係者に見送られて出雲市駅(出雲市駅北町)を出発。好天の下、沿線住民に歓迎されながら、春ののどかな田園地帯や山あいを駆け抜けた。運行は11月まで。

 

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おろち号 ラストランへ発車
快晴の下 沿線住民が出迎え 奥出雲おろち号

<出発前>

始発の出雲市駅へ向け早朝の木次線を行く奥出雲おろち号=雲南市加茂町大西
菜の花と奥出雲おろち号=松江市宍道町佐々布



<出発式>

島充駅長の合図で出発する奥出雲おろち号=出雲市駅北町、JR出雲市駅


<桜とおろち号>

桜並木を横目に走る奥出雲おろち号=雲南市加茂町加茂中
奥出雲おろち号を見送る沿線住民や鉄道ファン=雲南市木次町寺領
JR出雲八代駅(島根県奥出雲町馬馳)に到着した奥出雲おろち号を出迎える地元住民
桜並木と奥出雲おろち号を絡めて撮影する観光客や鉄道ファン=島根県奥出雲町八川
春を迎えた奥出雲の山あいを行く奥出雲おろち号=島根県奥出雲町三成
奥出雲おろち号を撮影する鉄道ファン=島根県奥出雲町横田

 

<乗客と歓迎する人々>

トロッコ車両から手を振る乗客。初日は家族連れや鉄道ファンで満席となった=雲南市木次町寺領
JR出雲八代駅での歓迎を喜ぶトロッコ列車・奥出雲おろち号の乗客=島根県奥出雲町馬馳
JR出雲横田駅を出発するトロッコ列車・奥出雲おろち号を見送る住民たち=島根県奥出雲町横田
JR出雲横田駅を出発し、亀嵩駅へ向かうトロッコ列車・奥出雲おろち号=島根県奥出雲町横田
手旗を振ってトロッコ列車・奥出雲おろち号を出迎える住民たち=島根県奥出雲町横田、JR出雲横田駅
歓迎のダンスを披露する子どもたち=島根県奥出雲町馬馳、JR出雲八代駅
トロッコ列車・奥出雲おろち号のかぶり物をして実物のおろち号を出迎える子どもたち=島根県奥出雲町馬馳、JR出雲八代駅
トロッコ列車・奥出雲おろち号のかぶり物で実物のおろち号を出迎える子どもたち=島根県奥出雲町馬馳、JR出雲八代駅
JR木次駅で横断幕や旗を手に乗客をもてなす住民ら=雲南市木次町里方、JR木次駅
おろち号の出発に合わせて駅で販売される木次乳業の商品を購入する乗客=雲南市木次町里方、JR木次駅
住民らに見送られ、備後落合方面に向かうおろち号=雲南市木次町里方、JR木次駅
折り返して木次方面に向かう列車を見送る住民ら=広島県庄原市、JR備後落合駅



<スペシャルショット>

JR直江駅(出雲市斐川町上直江)で国鉄色の特急やくも(右)と交換する奥出雲おろち号
1日木次駅長の柴犬・茜=雲南市木次町里方、JR木次駅

愛きょうたっぷり、人気者の柴犬「茜」(Sデジオリジナル記事)

【初日に利用した乗客や駅に集まった住民の声】
★大阪市浪速区の岡村裕也さん(43)
「疾走感やおろちループの眺めが魅力。ラストランは残念だが何度か乗りたい」

★奈良県天理市の東田理功(りく)君(12)
「楽しかった。自然が近くていい体験になった」

★JR備後落合駅(広島県庄原市)のボランティアガイド永橋則夫さん(80)
 「草刈りからトイレ掃除、お客様の案内などのボランティア活動を続けて今年で
丸6年。おろち号引退は残念だが、木次線と芸備線を残したいという思いは変わ
らない。今後も活動を続けていく」


【お役立ち情報】
Q 奥出雲おろち号の乗り方は?
A 列車の運賃と指定席券(おとな530円 こども260円)が必要
 
※指定席券はJR主要各駅の窓口または各旅行代理店等にて1カ月前から購入できる

Q 運行スケジュール、ダイヤは?
A 平日の一部で運休日があるので注意。週末を中心に一部は始発が出雲市駅。往路は、出雲市片道運転日が出雲市午前8時45分発、通常運転日が木次午前10時8分発
  復路は、備後落合午後0時57分発
 詳しくはこちら(出雲の国・斐伊川サミットホームページ)から


【各駅トピックス・駅もよう ひと模様​】
 木次線の全18駅で、沿線や駅に関わる人に関する物語を紹介します

 

きれいになった幡屋駅を前に笑顔になるボランティア参加者たち=雲南市大東町
社殿造りで入り口にしめ縄が取り付けられた出雲横田駅=島根県奥出雲町横田


備後落合駅
油 木 駅

三井野原駅
出雲坂根駅
八 川 駅
出雲横田駅
亀 嵩 駅
出雲三成駅
出雲八代駅

下久野駅
日 登 駅
木 次 駅
南大東駅

出雲大東駅
幡 屋 駅
加茂中駅
南宍道駅​

宍 道 駅


<番外編・車両整備(3月29日)>
 2023年度で運行を終えるJR木次線のトロッコ列車・奥出雲おろち号の点検作業が29日、JR後藤総合車両所運用検修センター(米子市目久美町)であった。ヘッドマークを取り付け、ライトの点灯具合などを確認し、4月1日の運行開始へ準備を整えた。詳しくはこちらから​
 

ラストシーズンが間近に迫った奥出雲おろち号=米子市目久美町、JR後藤総合車両所運用検修センター
奥出雲おろち号を点検する作業員=米子市目久美町、JR後藤総合車両所運用検修センター
ラストシーズンが間近に迫った奥出雲おろち号=米子市目久美町、JR後藤総合車両所運用検修センター