【益田】益田市が独自に制定した5月20日の「石見神楽の日」をPRする懸垂幕の掲揚式が同日、市役所本庁舎(益田市常盤町)であった。華やかな神楽衣装をまとった舞い手や実行委員会メンバーらが制定を祝い、石見神楽の発展を願った。
島根県西部の伝統芸能の石見神楽をまちづくりに生かそうと、石見神楽が構成文化財となるストーリーが、2019年の同日に日本遺産に認定されたことにちなみ制定した。
式では実行委員会の藤原政志委員長(39)が「石見神楽が益田の明るい未来をつくると信じ、ファンを増やす活動に取り組みたい」と意欲を示し、山本浩章市長が日本遺産のロゴマークを載せた高さ320センチ、幅75センチの懸垂幕を市役所本庁舎前に掲げた。
同日から市内で運用を開始した、恵比寿(えびす)や大黒などがラッピングされたタクシーのお披露目式もあった。市観光協会の中村克也事務局長は「ここからがスタートという認識で、市内外に魅力を力強く発信していきたい」と話した。(石倉俊直)