子どもが精神的に不安定になりがちな夏休み明け。学校に行くのがつらいと感じた経験を中日新聞「ユースク」で8月18~20日に募ると、子ども自身の不安な思いや親の苦悩、アドバイスなど130件の声が寄せられた。
 (中日新聞・山野舞子、水谷元海)

 愛知県豊川市の男性(18)は中学1年の夏休み明け、学校に行けなくなった。母親(43)は「無理して行かせなかったことで、子どもの心を壊さずに済んだ」と振り返る。

 入学後から不登校気味だった。夏休み最終日に面談した担任は「明日から学校に行こう」と呼び掛け、男性も「頑張る」と応じたが、表情から「無理しているな」と母親は感じていた。

 

 冬ごろには登校できるようになったという。「大人は学期の始まりに期待しがちだが、それがプレッシャーになる。子どもの表情をしっかり見てあげることが大事」と母親は話す。

 「夏休みが終わるのは悲しい。また学校に行かないといけない」。名古屋市南区の小学4年の男児(9)は、憂鬱(ゆううつ)な気分を打ち明けた。1、2年時の夏休み明けには、2カ月間ほど母親(43)が登校に連れ添った。

 男児は4歳の時、...