収穫期を迎えた大麦を刈り取るコンバイン=出雲市斐川町沖洲
収穫期を迎えた大麦を刈り取るコンバイン=出雲市斐川町沖洲

 麦の収穫期「麦秋」を迎えた。島根県内最大の産地・出雲市斐川町では、太陽の光を浴びて黄金色に輝く穂が畑一面に広がり、刈り取り作業がピークを迎えている。

 JAしまね斐川地区本部によると、この時期に収穫されるのはビールや麦茶の原料となる「二条大麦」と「はだか麦」。今季は同町内34法人・個人が昨季とほぼ同規模の430ヘクタールで栽培する。収量は前年並みの約1300トンを見込む。

 同町沖洲の農事組合法人おきす(39戸)では、35ヘクタールに二条大麦を昨年11月から作付けし、今月20日にコンバインで収穫を始めた。作業は月末まで続くという。

 森脇康博代表理事(71)は「(水分過多の)湿害を受けた所もあるが、全体的にはいい出来だ」と満足げに話した。

(佐藤一司)