武装工作員の侵入を想定した警察と陸上自衛隊の共同実動訓練が6日、米子市両三柳の陸上自衛隊米子駐屯地であった。情報を共有する「共同調整所」の設置訓練などを通じて、有事の際の連携を確認した。
島根、鳥取両県警と中国四国管区警察局から約80人、陸上自衛隊第8普通科連隊約50人の計約130人が参加した。
殺傷兵器で武装した工作員が侵入し、治安維持のために自衛隊に出動命令が出された状況を想定。警察が誘導した部隊の緊急輸送から、逃亡した工作員を捜すための共同検問実施までの流れを再現した。
島根県警機動隊の井上耕二隊長は「真剣に問題意識を持って取り組み、自衛隊とのより一層の連携強化と対処能力の向上を図りたい」と話した。(中村和磨)