JR西日本が敦賀(福井県敦賀市)―城崎温泉(兵庫県豊岡市)間で10月5日に運行を始める観光列車「はなあかり」。そのデザインを手がけたのが、4月に岡山―出雲市(島根県)間で営業運転を始めた特急「やくも」の新型車両273系や長距離列車「ウエストエクスプレス銀河」など数々の人気列車を生み出している建築家の川西康之氏だ。ゆったりした車内空間となった「はなあかり」のデザインに込めた思いを尋ねると、新型「やくも」の開発過程、「ウエストエクスプレス銀河」に使用した117系の改造秘話も明かしてくれた。(共同通信=大塚圭一郎)

 

 【川西康之(かわにし・やすゆき)氏】鉄道デザインなどを手がける一級建築士事務所「イチバンセン」代表取締役。1976年、奈良県川西町生まれ。千葉大学大学院博士前期課程修了。オランダの建築事務所、フランス国有鉄道交通拠点整備研究所で勤務後、イチバンセンを開設。JR西日本の車両のデザインのほか、鉄道友の会の「ローレル賞」を2017年に受けたえちごトキめ...