
ピラミッド型の建物でおなじみの博物館は、親子で楽しめるワークショップが充実している。砂や微小貝を顕微鏡で観察したり、国内外の砂を見比べたりと、学びもたくさんある。
ホールに入るとまず、巨大な砂時計に圧倒される。1トンの砂が1年をかけて落ちる「一年計砂時計」は直径1メートル、高さ5・2メートルで、世界最大。親子で「時間」に思いを巡らせてみよう。同じ部屋には棒で突いてキュッと音を出す「鳴り砂」体験コーナーや時間ごとに動き出す砂のアート作品などがある。
国内外の砂の標本を展示するスペースは、サンプルがずらりと並んで圧巻だ。採取地は山陰両県の身近な浜辺や国内の離島、リゾート地・グアムのビーチなどさまざま。色合いの違いを見比べたい。砂の中から微小貝を探し出し、顕微鏡で観察する体験は大人も夢中になれる。


地階にあるワークショップコーナーには、子どもたちが喜びそうな体験がいっぱい。絵柄が描かれた台紙に色とりどりの砂を振りかけて貼り付け、イラストに色づけする「砂絵」は1人1枚無料。博物館の外観、獅子舞やひな人形など季節ごとの絵柄もある。砂を使った庭「枯れ山水」造りや指で砂に絵を描くアート体験もお勧めだ。




駐車場は徒歩2分ほどの場所にある。博物館へは階段を上がるのが近道だが、スロープもあるのでベビーカーでも安心。休憩室では飲み物やソフトクリームを販売している。おむつ交換台は多目的トイレにある。授乳室はないが、職員に申し出れば部屋を用意してもらえる。

(山口春絵)
所在地:大田市仁摩町天河内975(MAP)
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:毎週水曜、年末年始
入館料:高校生以上800円
小・中学校400円
駐車場:あり
授乳室:なし
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