完成した雪女パフェを前に話し合う中野滋さん(左)と石田優美さん=安来市広瀬町石原、サムライの昼寝
完成した雪女パフェを前に話し合う中野滋さん(左)と石田優美さん=安来市広瀬町石原、サムライの昼寝

 【安来】松江を舞台にしたNHKの朝の連続テレビ小説「ばけばけ」にちなみ、安来市のカフェ店主が、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の「怪談」に登場する雪女をイメージしたパフェを売り出した。

 安来市広瀬町石原でカフェ「サムライの昼寝」を経営する石田優美さん(46)で、パフェの名称は「雪女と10人のこどもたち」。かき氷や地元企業の豆腐などを使って積み上げ、高さは約30センチで、練乳掛け放題。イチジクやシャインマスカット、鈴カステラなど10種類のトッピングで飾り付けた。

 石田さんは「雪女は10人の子どもがいると書かれているのに意外と知られていない」と感じていた。知人でイラストレーターの中野滋さん(58)=安来市南十神町=と商品のイメージなどを検討。トッピングは子どもをイメージした。

 中野さんが描いた壁から顔をのぞかせた雪女のミニのぼり旗が、かき氷の部分に刺さっている。2千円で通年商品として提供し季節のフルーツを使う。

 石田さんは「ばけばけ人気で松江を訪れる観光客に安来へも足を運んでほしいと考えた。安来の観光活性化につながればうれしい」と話した。 (中山竜一)