鏡を使って建物の壁に映した日食の様子=2012年5月21日、三瓶自然館サヒメルで撮影(さつえい)
鏡を使って建物の壁に映した日食の様子=2012年5月21日、三瓶自然館サヒメルで撮影(さつえい)

明日、午後に観察できる

明日26日は部分日(にっ)食(しょく)が起こります。部分日食とは、太陽の一部が月におおいかくされ、太陽が欠けて見える現(げん)象(しょう)です。

 松(まつ)江(え)では、午後2時19分に太陽が欠け始め、同3時27分には最も大きく欠けます。このとき、直径の3割(わり)以上が欠けて見えます。その後欠け具合は小さくなっていき、同4時27分に元の太陽の姿(すがた)に戻(もど)ります。晴れていれば山陰(さんいん)のどこからでも、時(じ)刻(こく)の違(ちが)いは数分程(てい)度(ど)でほぼ同じように観察できます。

 日食が終わったころ、太陽は西の空低くに見え、ほどなく沈(しず)みます。ただし、たとえ夕日だとしても太陽を直(ちょく)接(せつ)見ないでください。まぶしくないようでも目に有害な光が届(とど)きますので、どんなときも必ず専用(せんよう)の日食メガネを使って太陽を見てください。

 日食メガネを急に用意できない場合は、太陽を直接見ずに日食を観察する方法もあります。それは鏡を使うことです。

 なるべく小さな鏡を用意してください。ない場合は、直径1センチぐらいの円い穴(あな)を開けた紙で手鏡などをおおいます。その鏡で太陽の光を反(はん)射(しゃ)させ、離(はな)れたところにある壁(かべ)に映(うつ)すと、太陽の形が分かります。直径1センチの鏡だと、2メートル以上離れた壁に映すとうまく見えます。鏡が大きくなるほど壁との距(きょ)離(り)を大きく取ってください。

 この方法で部屋で日食を楽しむのもいいですし、逆(ぎゃく)に、地(ち)域(いき)の日食観察会に出かけるというのもおすすめです。観察会は松江市立天文台、出雲(いずも)科学館、津和野(つわの)町立日原(にちはら)天文台、鳥取市さじアストロパークなどで行われる予定です。

 山陰の冬は曇(くも)りがちなので天気が心配ですが、次の部分日食も梅雨(つゆ)の時期の来年6月21日ですから、なんとか晴れるように祈(いの)りましょう。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)