「投票イカんとね!」ー。島根県庁内に掲げられた、知事選と県議選への投票を呼びかけるのぼり=松江市殿町
「投票イカんとね!」ー。島根県庁内に掲げられた、知事選と県議選への投票を呼びかけるのぼり=松江市殿町

 山陰両県の花見の時季が過ぎ、桜前線は記録的な早さで北上している。入学式を迎えて真新しいランドセルを背負った小学1年生の姿を見るようになると、新鮮でこちらも頑張らねばという気持ちになる▼コロナ禍が落ち着き、3月にマスクの着用が個人の判断になった。インフルエンザ予防にと2019年秋から着用していたから、かれこれ3年半のマスク生活。着けているのが普通になっていた。文部科学省は新学期から基本的に着用を求めないとしている。ただ、登下校時の混雑したバスなどでは着用を推奨しており、状況に応じてマスクの出番となりそうだ▼4月からは自転車に乗る人のヘルメット着用が全年齢で努力義務になった。個人の判断が分かれるところ。罰則はないが、万が一の際の被害軽減につながる。通勤風景の中でもヘルメットをかぶった人が増えてきた▼こちらは4年に1回の判断の機会。島根、鳥取両県の知事選、県議選がきょう、投開票を迎える。前回19年の島根県知事選の投票率は62・04%で、同じ日にあった11道府県知事選の中では最高。保守分裂選挙となり、前々回15年の59・56%を上回った▼ただ長い目で見れば投票率は低下傾向。1995年の知事選から80%を切り、2011年は52・70%まで落ち込んだ。一票の積み重ねが地域のリーダーを決めることを考え、まず投票所に足を運んで個人の判断を示したい。(彦)