しし座の星のバイエル名=アストロアーツ/ステラナビゲータの星図を元に作成
しし座の星のバイエル名=アストロアーツ/ステラナビゲータの星図を元に作成

星のバイエル名

 シリウス、ベガなど、星には名前が付いています。ただ、すべての星の名前を覚えることは難(むずか)しいですし、決まった名前がない星も多くあります。星にはそんな名前とは別に、規則的(きそくてき)な呼(よ)び名もあります。バイエル名といいます。

 バイエル名は星座(せいざ)名にギリシャ語のアルファベットを組み合わせて表します。おおむねその星座の明るい星から順に、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)…と名付けられています。

 例として、今ごろよく見えているしし座の星のバイエル名を見てみましょう。最も明るいのは、ししの心臓(しんぞう)にあたる星で、レグルスです。それをバイエル名では、しし座のα星、または簡単(かんたん)に、しし座αといいます。そして、しっぽにあるデネボラがしし座のβ星です。

 続いて首の星アルギエバがγ星、腰(こし)のあたりの星ゾスマがδ(デルタ)星となっています。アルギエバやゾスマといった名前は誰(だれ)もが知っているわけではないので、バイエル名で呼ぶ方が、しし座の何番目ぐらいに明るい星だと分かって、伝わりやすいかもしれません。

 そのような星のバイエル名は、星図(せいず)と呼ばれる星空の地図帳を見れば載(の)っていますが、インターネットで調べることもできます。

 ギリシャ語のアルファベットは、α、β、γ、δ、ε(イプシロン)、ζ(ゼータ)、η(エータ)、θ(シータ)、ι(イオタ)、κ(カッパ)、λ(ラムダ)、μ(ミュー)、ν(ニュー)、ξ(クシー)、ο(オミクロン)、π(パイ)、ρ(ロー)、σ(シグマ)、τ(タウ)、υ(ユプシロン)、φ(ファイ)、χ(カイ)、ψ(プシー)、ω(オメガ)の24文字です。いろいろな星座の星を、バイエル名の順にたどってみてください。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)