「松江の魅力を市民にも再発見してもらえるバスにしたい」とレイクラインバスの運転に取り組む森脇麻弥子さん=松江市平成町の同市交通局
「松江の魅力を市民にも再発見してもらえるバスにしたい」とレイクラインバスの運転に取り組む森脇麻弥子さん=松江市平成町の同市交通局
始業前にレイクラインバスのエンジンルームを点検する森脇麻弥子さん=松江市平成町の同市交通局
始業前にレイクラインバスのエンジンルームを点検する森脇麻弥子さん=松江市平成町の同市交通局
「松江の魅力を市民にも再発見してもらえるバスにしたい」とレイクラインバスの運転に取り組む森脇麻弥子さん=松江市平成町の同市交通局 始業前にレイクラインバスのエンジンルームを点検する森脇麻弥子さん=松江市平成町の同市交通局

レイクラインバス運転士
森脇(もりわき) 麻弥子(まやこ)さん (松江市平成町)

 松(まつ)江(え)城(じょう)など松江市内の観光スポットを巡(めぐ)る、赤を基(き)調(ちょう)としたレトロ調のレイクラインバス。2019年度も17万2千人を超(こ)す利用客があり、同市の観光に一役買っています。同バスの運転(うんてん)士(し)、松江市交通局(同市平成町)の森脇(もりわき)麻弥子(まやこ)さん(44)は、安全第一に松江の魅(み)力(りょく)を高めたいと、ハンドルを握(にぎ)ります。

 レイクラインバスを運転するのは、主に5人の女(じょ)性(せい)。森脇さんは2007年に運転士になるまで、同市内の会社に勤(つと)めていました。バス通勤(つうきん)は好きではありませんでしたが、ある日、揺(ゆ)れも少ない優(やさ)しい運転に、「こんなバスなら休日でも乗っていい。自分も市民がバスを好きになるような運転士になりたい」と、転(てん)職(しょく)を決心しました。

 以来、自動車教習所へ週2日通い、3カ月でバスの運転に必要な「大(おお)型(がた)第二種自動車運転免許(めんきょ)」を取得(しゅとく)。同年5月、市交通局に入り、4カ月間の見習いを経(へ)て乗(じょう)務(む)に就(つ)きました。勤務はシフト制(せい)で、便数が減(へ)る観光シーズンオフには、路線バスも運転します。

 バス運転士にとって、乗客の安全が第一。レイクラインバスはJR松江駅を発着点に約50分で市内を周回しますが、道幅(はば)が狭(せま)い所も多く、交通事故(じこ)だけでなく、車内での転倒(てんとう)事故がないよう神経(しんけい)を使います。

 「観光客には遠くから来る方も多く、限(かぎ)られた時間でたくさんの観光施(し)設(せつ)を効率(こうりつ)よく案内できるよう心がけている」と、森脇さん。

 乗務中には、松江観光のお客さんに「また来たよ」と声をかけられたり、新婚(しんこん)旅行で乗車してくれた夫(ふう)婦(ふ)と数年後に再会(さいかい)したりと、うれしい出会いも。森脇さんは「これからも健康管理に気をつけ、事故を起こさないようにしたい。松江の人も身近に旅行気分で利用し、魅力を再発見してもらえるバスにしたい」と話しました。

 

★みなさんへ

 今はいろいろな職業(しょくぎょう)や働き方があり、視野(しや)を広く持って、人のため、世の中のためになる仕事をじっくりと考えてほしいです。決めた道がある人には、夢(ゆめ)に向かって充(じゅう)実(じつ)した生活を送ってほしいと思います。私(わたし)も初めはバスの運転士になるとは思っていなかったように、どこに、どんなヒントがあるか、分かりません。